08/10/29 23:14:54 jyZwhsRR0
現役の介護士としての立場からこの事件を推測してみたいと思います。
まず、これはあきらかなヒューマンエラーです。
絶対に起こしてはならないものです。
死亡した方のご冥福をお祈りします。
その反面「故意」に起こした殺人か?
と問われれば決してそうではなく、全国のほとんどの施設で
明日にでも起こりえる事故なのです。
その理由を以下に説明していきます。
長文になってしまいほとんどが推測ですが、かなり高い確率でこの通りだったのではないかと思います。
Q.お湯の温度は見てもわかりそうなものなのに、なぜ分からなかったか?
推測ですがこの利用者が使用したのは座位機械浴だったのでしょう。
URLリンク(homepage3.nifty.com)(7).htm
このタイプは数社から発売されていて、ほぼ全国の施設で使用されているものです。
写真をみると分かるとおり、このタイプの場合利用者の入浴前にお湯が見えません。
利用者が浴槽内に入ってからドアを閉めた状態でお湯が下から入ってくるので
職員が意識しないとお湯の実際の温度も分からなくなることも十分考えられます。
(私の施設のマニュアルではお湯が出始めた際に、職員が手で湯温を確認するようになっています。
また、たまり終えるまで機械浴から離れません。)
温度計がついていて、45度近辺でそれ以上湯温が上昇しないように設定出来ますが、
おそらくストッパーが作動していないか(故障?)、やはり「さし湯」によって
浴槽内の温度が上昇してしまったものと思われます。
故障しているのならばなぜ修理しなかったのか?これについては別に説明します。
しかし、少なくとも「お湯の中に利用者を投げ入れたのではないか?」という
疑問には説明がつくと思います。決してそのようなことはありえません。