08/10/28 12:33:53 0 BE:1920358087-2BP(111)
急激な円高による業績悪化や世界同時不況への不安が強まり、自動車や精密機器など
輸出産業の工場で働く派遣社員の契約解除が相次いでいる。四年前に製造業派遣が
解禁され工場で働く派遣社員が急増したが、メーカーには雇用責任がなく立場の弱い派遣社員の
“大量解雇”が進む。寮生活者の中には住む場所を失う人もおり、貧困層の拡大を
懸念する声が上がっている。
「本当に使い捨て。何の保障もなく、簡単に切り捨てられて終わった」。
埼玉県内に住む元派遣社員の男性(25)はそう怒る。
五年前に東京都内の派遣会社に登録。自動車部品メーカーの埼玉工場と群馬工場で、
半年ごとに契約を更新しながら組み立てや検査の仕事をしてきた。
今年七月、メーカー側から「八月いっぱいでやめてくれ」と言われた。翌月、
男性を含め約二十人の契約を中途解除。全国では約二百人の契約を打ち切った。
男性の毎月の手取りは十五万円程度。ボーナスも退職金もなかった。今は実家に戻り、
正社員を目指して職業訓練校の入学を希望している。
「自分はまだ若いからいいけど、工場は三十代、四十代の派遣の人が多く、家族がいる人もいる。
そういう人はどうしようもないだろう」と気遣う。
「職場では人員整理のうわさばかり。自分の番はいつかって」。昨秋から長野県内の
半導体メーカーで働く派遣社員の男性(37)も不安でいっぱいだ。
九月以降、派遣社員数十人が契約を打ち切られた。昼食を共にしていた四十代の男性も
「参っちゃった。リストラだ」と横浜の実家に帰っていった。
東北出身の男性はこれまで派遣で全国を転々としたが、こんな行き詰まりを感じたのは
初めてだ。派遣会社の寮に住むため、寮費などを引かれた手取りは約十三万円。
失業すれば住む家も失うことになる。「この先どうなっちゃうんだろう。明日から
来なくていいと言われたら情緒不安定になりそう」
(後略)
*+*+ 東京新聞 2008/10/28[**:**] +*+*
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