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タミフル耐性インフルエンザ9県で発見 国立感染研調査
治療薬タミフルが効かないインフルエンザが昨冬、9県で見つかったことが国立感染症研究所の調査で判明した。
中でも鳥取県は32%と飛び抜けていた。岡山市で開かれている日本ウイルス学会で28日に発表する。
感染研は、ヨーロッパで昨年、タミフルに耐性を持つインフルエンザウイルスが高率で見つかり、
南半球にも広がっているため、全国の衛生研究所に呼びかけて1713株を集め調べた。
その結果、山形、栃木、神奈川、長野、岐阜、愛知、兵庫、鳥取、島根の9県から耐性株44株が見つかった。
最も高率だったのは鳥取県で、68株のうち22株(32.4%)が耐性。
隣の島根県では1.2%、ほとんどの県で数%以下だった。鳥取県が突出している理由は不明という。
感染研の小田切孝人室長によると、耐性の44株はいずれもタミフルを使わなかった患者から採取された。
タミフルを使ったための変異ではなく、自然発生的に、遺伝子の一部が変異して耐性になったとみられる。
今回、耐性が見つかったのは昨年流行したAソ連型インフルエンザウイルス(H1N1)。
「ほかの型でも耐性ウイルスが出てくるかどうか、継続した監視が必要」と注意を呼びかけている。
朝日新聞 2008年10月28日8時25分
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