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// 働きアリがチョウの幼虫育てる 京都工繊大院生ら解明
クロオオアリの巣に居候するクロシジミの幼虫は、雄アリのにおいを身にまとい
雄アリのふりをして手厚い世話を受けていることが、京都工芸繊維大化学生態学
研究室の大学院生北條賢さん、山岡亮平教授らの研究で分かった。英国王立
協会紀要(電子版)でこのほど発表した。
シジミチョウ科のチョウ、クロシジミの幼虫は、最初はアブラムシのみつをなめて
成長するが、3齢を迎えた夏の終わりに働きアリに巣の中に運ばれ、口移しで
餌をもらったり、ふんの世話までしてもらって越冬する。翌年春を過ぎてサナギに
なり、羽化するとすぐに巣から飛び立つ。
シジミチョウの幼虫はアリの巣に寄生するものが多く、その一部はアリの幼虫の
においに似せて擬態していることが山岡教授らの研究で分かっている。北條さんは、
クロシジミの幼虫の体表から微量のにおい成分をこすりとり、アリと比較した。
構成が一番近かったのが雄アリで、幼虫はアリからにおい成分を奪ったり、自らも
雄アリに似た成分を作って雄アリに擬態しているらしい。
雄アリへの擬態が分かったのは虫で初めて。クロオオアリの雄も、自らは働かずに
越冬中は餌をもらっており、働きアリにとっては雄アリもクロシジミ幼虫も同じ「扶養
家族」といえる。
北條さんは「雄アリはアリの社会では上位階級で、アリの幼虫よりも優先的に世話を
受ける。また、クロシジミの幼虫に餌を与えると、幼虫が働きアリにとって魅力的な
成分を含むみつも出すので、働きアリはせっせと餌を与えているのではないか」という。
■クロシジミとは
羽を開くと3センチほどのチョウ。里山のチョウとして知られ、主に本州に生息するが、
近年開発などで数が激減し、環境省「レッドデータリスト」で絶滅危惧種に指定されている。
>>> URLリンク(www.kyoto-np.co.jp)
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働きアリから世話を受けるクロシジミの幼虫=共同研究者で写真家の山口進さん撮影