08/10/27 01:04:03 yjG59n3H0
>>365
全共闘世代の父の書斎にあったので、高校生の時に読んだよツシマ。
分量の4分の3くらいが日本海を目指す航海の話だった。
提督や士官が兵士をブーツでけっ飛ばして虐待したり、硬直した官僚組織のせいで補給がうまくいかなかったりしつつ、
兵士が塩キャベツスープすすりつつ必死に生き抜く大航海。
それを長々と描いた後で、日本軍に一瞬で完敗する。
砲弾で吹っ飛ぶ兵士、無様に生き延びる士官、意外と親切な日本の軍人。
ストレスをかけて、それを一気に解消するのが娯楽小説とかの定番だけどそれをひっくり返した感じ。
逆カタルシスみたいなのはあったよ。
ただ「帝政ロシアがいかに腐っていたか、いかに革命が正当か」がテーマだから戦史物としてはどうかね。