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伊藤ハム:主婦らから不安の声 専門家「健康に影響なし」
大手食品メーカー「伊藤ハム」で、商品の製造過程で使う地下水からシアン化合物が検出された。
東京都江戸川区北小岩の京成小岩駅前のスーパーで買い物をしていた同区のパート従業員、
山口みやこさん(40)は「子どもがいるのでフランクフルトやソーセージなど伊藤ハムの製品は時々買っていた。
冷凍食品など中国産に気を付けていたが、国内もとなると怖いですね」と戸惑った様子だった。
立川市のあるスーパーでは、伊藤ハムが自主回収を決めた「あらびきグルメウインナー」は既に撤去され、
値札の上には店が用意した「品切れのお詫(わ)び」の札が張られていた。
買い物の主婦(27)は「中国産は買わないよう注意していたのに、
日本の工場でも基準を超える毒物混入があるなんて。もう、加工食品は安心して買えないのでしょうか」
と心配そうに話した。別の主婦(52)は「またか、という感じ。調理前ににおいをかいだりして、
被害を受けないよう自分たちでできることをやるしかない」と憤った様子だった。
◇健康への影響はほとんどない…専門家
専門家は今回の濃度について「基準値の2~3倍であれば、
しびれや吐き気などで具合が悪くなることはない。しかも、飲料水としてそのまま飲むわけではなく、
食品の製造過程で使われたのであれば、体内に取り込まれる量は微量だろう。
健康への影響はほとんどないのではないか」と指摘する。
しかし、長期間にわたって食べていた場合、子どもなどへの慢性的な影響は無視できないため、
食品製造に地下水を用いる際は安全性を厳密に調査する必要があるという。
シアン化合物の代表例は青酸カリや青酸ソーダ。血液の酸素運搬機能を阻害する猛毒の物質だ。
今回、検出された化合物も同様の作用を持つ。中毒症状としては脱力感、めまい、頭痛、嘔吐(おうと)などがあり、
高濃度で摂取すると意識不明になり、窒息性のけいれんを経て死亡するという。【江口一】
毎日新聞
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