08/10/25 16:36:44 0 BE:480090427-2BP(111)
野生化したアライグマの半数が、野生動物の大量死を招くジステンパーウイルスに
感染していることが、山口大農学部の前田健准教授らの調査で分かった。日本脳炎ウイルスにも
7割が感染していた。タヌキなど他の動物でも感染が確認され、ペットや家畜、人に
影響がないか心配される。26日から岡山市で開かれる日本ウイルス学会で発表する。
前田さんらは07年6月から、関西地方で捕獲されたアライグマ104匹の血液を調べると、
約半数の54匹でジステンパーウイルスに感染した痕跡が見つかった。タヌキ19匹のうち
4匹が感染し、イノシシやシカも感染していた。
ジステンパーウイルスは、呼吸器を介して、主に犬猫の仲間に感染する。犬が発症すると、
致死率は30~80%と高い。国内ではタヌキが死ぬ例が相次ぎ、世界的にも90年代以降、
ライオンやアザラシなどの大量死が見つかり、野生動物への被害が深刻になっている。
人には感染しない。
前田さんによると、アライグマは全国的に増えているほか、行動圏が広いため、
タヌキなど他の野生動物に広げている可能性があるという。
さらに、蚊の出る季節に捕獲したアライグマ68匹のうち、約7割の47匹に日本脳炎ウイルスに
感染した痕跡があった。イノシシも36匹中、約8割で見つかった。
日本脳炎ウイルスは、ブタや野生動物の体内で増え、蚊を媒介して人や他の動物に広がる。
鳥取県では03年に馬が死んだ。人が感染しても発症しないことが多いが、脳炎になると危険が伴う。
患者発生は92年以降、年間10人以下で死者は出ていない。
(後略)
*+*+ asahi.com 2008/10/25[**:**] +*+*
URLリンク(www.asahi.com)