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妊婦死亡:厚労相、最初拒否の都立墨東病院を異例の視察
脳出血を起こした東京都内の女性(36)が8病院に受け入れを断られた後に死亡した問題で、
舛添要一厚生労働相は24日、最初に搬送を拒否した都立墨東病院(墨田区)を視察した。
厚労相が事故直後に現地の病院を視察するのは異例の対応。
舛添厚労相は、産科病棟や併設されている一般救急対応の「東京ER(救急治療室)」などを視察した後、
「周産期に対応する全国の病院がどの程度のスタッフで勤務を回しているか把握し、
墨東病院と同じようなら改善したい」と述べた。
墨東病院はリスクの高い妊婦の救急治療を担う「総合周産期母子医療センター」に指定されているが、
当日は研修医が1人しかおらず、国の整備指針を満たしていなかった。
舛添厚労相は「今回の問題は、基本的には医師不足。
(開業医など)それぞれの地域で持っている医療資源を使って対応するしかない」との認識を示した。
また、視察前の閣議後会見では「こういう事故が2週間も厚労省に情報が上がってこないのは何なんだ。
週末に当直が1人しかいないのに周産期医療センターだと言うのは羊頭狗肉で、
国に相談してこなかった都にも大きな責任がある」と都を厳しく批判した。【清水健二】
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都立墨東病院の視察を終え、報道陣の質問に答える舛添厚労相(左)。
右は小林剛院長=東京都墨田区江東橋で2008年10月24日午前11時39分、長谷川直亮撮影
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