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フランス原子力安全機関(ASN)は、エレベーター製造大手オーチス社の子会社が仏国内でエレベーター補修
に使用した昇降ボタンから、放射性物質のコバルト60が検出され、ボタンを取り扱った作業員30人が被ばく
したと発表した。オーチス社は22日、8月から10月にかけ補修したエレベーター約2500機のうち、
500~600機のボタンを取り換えると明らかにした。
ASNによると、30人のうち20人は1~3ミリシーベルトの放射線を浴びていた。ASNは事故を8段階
の国際基準のうち「法定年間被ばく量を超える従業員被ばく」に当たるレベル2と認定。原子力業界以外で
レベル2の事故が起きるのはまれという。
オーチス社によると、ボタンはインドにある下請け6社から仏国内の系列会社の工場に納入されたもので、
製造過程で使用された金属が放射性物質を含んだリサイクル品だったとみられる。
オーチス社のボタンとは別に、スウェーデン当局は22日までに、「インドから輸入された工業部品から
コバルト60が検出され、一部はスウェーデン国内4カ所の工場に運ばれていた」と発表。仏政府と共にインド側
と連絡を取っている。
◇日本オーチス社「至急確認したい」
日本オーチス社カスタマーセンター広報室は「米国のオーチス社から連絡を受けておらず、事実関係を把握していない。
インドからボタンスイッチを納入しているかも分からない。至急確認したい」と話した。
毎日新聞 2008年10月23日 11時15分
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