08/10/23 11:40:18 0
・「対馬は何県?」。こんな問いに「長崎県」と即答できる日本人は何人いるだろうか。
対馬市議会の国境離島活性化特別委委員長の作元義文市議(58)はこう言う。
「対馬は行政圏は長崎だが、経済圏は福岡。区分けが中途半端なうえ、県庁所在地の
長崎まで行くのに往復2万5000円もかかるから、対馬の人間にとって、本土はますます
遠くなる。本土の人も、交通の便が悪いこともあり、年々対馬から遠ざかっていく。対馬の
存在感は薄い」
聞けば聞くほど、本土と対馬の距離を感じる。
作元市議は島民の思いをこう代弁する。
「島民は、日本から見放されていると感じ、孤立感でいっぱい。だったら、少々のことには目を
つぶってでも韓国と仲良くすればいい。福岡からは約130キロあるが釜山まではわずか
50キロだから親近感がある」
対馬は今、島民の心の隙間を狙うかのように不動産の買い占めに奔走する韓国資本と、
怒濤のように押し寄せる韓国人観光客に右往左往するばかりだが、それでも韓国人、韓国資本を
受け入れざるを得ない大きな課題を抱えている。
作元市議はこう嘆く。
「漁船の重油は今、1リットル130円もする。60円を超えると採算が取れない。19トンの
イカ釣り船の場合、1回に2000リットル積んで3日で使い切る。燃料費だけで26万円も
かかるから1日に10万円の水揚げをしないと、燃料費も出ない。それにイカの卸値は、
20匹で2000円ぐらい。これから燃料費や氷代を差し引くと手取りは500円ほど。勘定が
合うはずがない」
財部能成市長(50)は対馬の経済状況をこう説明する。
「昭和28年に公布された離島振興法で、港湾整備や道路整備などの公共事業が増えたため
潤っていたが、小泉改革で、公共事業が削減され建設業は倒産が相次いだ。水産業も
水揚げ高は大きかったから、地域に金が回り、シャワー効果があったが、今は燃料費が
上がり、船を出せなくなっている状況だ」(>>2-10につづく)
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