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・「対馬が危ない」(上)では、韓国資本による対馬でのすさまじい不動産買収ブームを伝えた。
第2回では、年々増え最近では大挙してやってくる韓国人観光客の実態、島は彼らをどのように
迎え、そして、どのような感情を抱いているのかを、率直な声を交えて報告する。
◆交通標識もハングル
対馬を車で走ると、至る所に、名所、旧跡を示す交通標識にハングルが併記されている。
途中、韓国人観光客を乗せた観光バスに何度も出合った。日本人観光客の姿はない。
ここ数年、国内からの観光客が減少する半面、韓国資本による民宿や釣り宿などの買い占めを
促すかのように、韓国人観光客が大挙して押し寄せている。
今月初めの土曜日、島の中心地に近い厳原港ターミナル。午前11時前、秋晴れの日差しを浴び、
白地に鮮やかなブルーと赤のラインが入った「ドリームフラワー」号が入港してきた。大亜高速海運
(釜山)が運航する定期国際航路で、釜山港と厳原港を約2時間10分でむすぶ。観光客の
ほとんどは、家族連れや釣り客だ。
大亜高速海運のグループ会社で、出入国の手続きをしているジャパン大亜によると、この便での
観光客は277人で、午後2時には新たに230人が訪れるという。
ターミナルから少し歩くと、厳原町の中心部に出る。厳原町は、鎌倉時代から600年以上にわたり
対馬を統治した宗家10万石の城下町だ。今も、武家屋敷が当時の面影を残す。
飲食店やホテルが立ち並ぶ厳原本川沿いでは、下船したばかりの韓国人観光客が十数人単位の
集団で、ブラブラと、横に大きく広がりながら歩いている。タクシーが近づいても気にしない。道を
開ける気配もない。その数は、週末を楽しむ島民より明らかに多い。島内唯一の免税店前にたむろ
しているグループもいる。ガイドらしき女性に先導されて集団が向かう飲食店をのぞくと、すでに
満席だ。日本人の姿はない。
(>>2-10につづく)
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