08/10/22 13:03:58 0
(>>1のつづき)
対馬に韓国人観光客が集中するようになったのは、平成11年7月、釜山-厳原間に国際航路が
就航してから。13年4月、新たに、島北部の比田勝(ひたかつ)港と釜山港を約1時間20分で
むすぶ航路が運航されると、年間約1600人程度だった観光客が急増、16年には2万942人に。
その後も増加の一途をたどり、17年は3万6636人、18年は4万2002人、そして、19年には
6万5491人を数えた。財部能成・対馬市長(50)は「現時点ですでに昨年の44%の増。これまで
毎年、前年比で50%アップで推移してきたが、今年も間違いなく8、9万人にはなるだろう」ともくろむ。
現在、対馬市の人口は3万7000人余りだから、人口の3倍近い韓国人観光客が押し寄せる
計算になる。
観光客が増えれば、当然、飲食店なども増える。
対馬協議会事務局長の友納徹さん(58)によると、2、3年前から、韓国人相手の居酒屋や料理店、
ホテルが増え、厳原本川沿いでは、すでに8店舗が韓国人相手に模様替えをし、カラオケ店を
計画している店もあるという。ホテルの観光バスで案内をしているうちに、韓国人向けの飲食店を
開いた島民もいるという。
これだけをみると、島全体が活気づきそうなものだ。が、島民の表情はそうでもない。どことなく暗い。
商工会の関係者は「観光客で潤っているようにみえるが、実はそれほどでもない。渡航費は
全部韓国の船会社に入るし、食事も韓国人が経営する飲食店を利用している。土産も、それほど
買っているようには見えない」とぼやく。
精彩を欠く理由はここにあった。韓国人はそれほどお金を落としていないのだ。
長崎県対馬地方局の池松誠二局長(52)は「観光客は釜山で10万円分のウォンを円に両替し、
帰国時に8万円をウォンに戻している。だから、1人当たり2万円ぐらい、トータルで13億円ぐらいは
対馬で使っているのではないかと推測している」と楽観的だが、島民の話を聞くと、この13億円
という数字は怪しい。(>>3-10につづく)