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お産難民首都圏でも 横須賀市深刻年300人が市外出産
深刻な産科医不足で出産場所がなかなか見つからない“お産難民”が、首都圏にも押し寄せている。
特に神奈川県では、三浦半島の横須賀市で四年ほど前から始まった産科医不足が、隣接の横浜市などに波及。
横須賀市では年間三百人程度の妊婦が、市外でのお産を余儀なくされているという。
お産難民が流入する横浜市でも出産施設が非常に少ない区が増加するなど、
危機的な状況は悪化の一途をたどっている。 (稲垣太郎)
「うわさでは聞いていましたが、まさかここまでとは思いませんでした」。今月初め、横須賀市内のバス停。
臨月のおなかを抱えながらバスを待っていた横浜市金沢区の主婦(31)は、妊娠したころをそう振り返った。
今年初め、市販検査薬で妊娠に気づいた。「子宮筋腫を持っていたので、お産は大きい病院の方がいい」と思い、
以前から知っていた横浜市と横須賀市の四つの病院にすぐに電話を入れた。だが「予約がいっぱい」と全部断られた。
さらに五病院に電話したが、すべて「お産はやらなくなったんですよ」と言われて愕然(がくぜん)とした。
結局、病院を断念し、地元の診療所に通うことに。「二人目も欲しいが、これからどうなっていくのか」と不安げに話した。
三浦半島に広がる横須賀市は人口約四十二万人。以前、産科施設は病院と診療所、
助産所の計九つあったが、二〇〇四年以降、二病院と一診療所がお産の取り扱いをやめた。
~長文につき、つづく~
東京新聞 2008年10月22日 朝刊
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