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来年3月開港予定の静岡空港について事業主体の静岡県は、長さ2500メートルの滑走路を
短縮して国土交通省の完成検査を受ける方針を固めた。
滑走路西端から約1400メートルの場所に、航空法の高さ制限(制限表面)を超える立ち木が
見つかったのが原因。
所有者は伐採・撤去を拒んでいるため、滑走路の方を短くして高さ制限を変更する。
開港目前のこうした事態に国交省は「聞いたことがないケース」と困惑している。
航空法は、航空機の離着陸の安全を確保するため空港周辺に高さ制限を設定。
それを超えるものは運航上の障害物と見なされる。
静岡空港は8月に本体工事を完了、9月中には国交省に完成検査を申請する予定だった。
ところが9月11日、空港建設に反対する地権者らが国の事業認定の取り消しを求めた訴訟の中で、
空港西側の私有地に高さ制限を超える立ち木が数十本あることが明らかになった。
所有者は伐採・撤去に応じないため、県は完成検査を申請できずにいる。
滑走路を短縮すれば立ち木がある場所の高さ制限は緩和されるため、制限が木の高さを
上回るまで滑走路を短くする。
同空港に乗り入れる予定の航空機はすべて定員100人前後の小型機で、短縮の影響は少ないという。
しかし、短縮には航空灯火の追加工事が必要。
11月1日が申請期限の完成検査は延期される見込みで、開港が遅れる可能性もあるとみられる。
立ち木が見逃されてきた原因として、高さ制限の範囲を確認する航空調査に誤差があった
可能性も指摘されているが、県は訴訟を理由に詳しい説明を拒否。
石川嘉延知事は9月22日の定例会見で「木が成長して伸びた」と説明している。(阪田隼人)
朝日新聞 2008年10月22日3時2分
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静岡空港西側にあり、高さ制限を超えていることがわかった立ち木=静岡県島田市
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