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・イタリア料理チェーンを展開している外食大手のサイゼリアの中国製ピザ生地に
有害物質メラミンが混入した事件で、外食産業では中国産食材を切り替える動きが
加速している。外食大手のロイヤルホストは全面中止を明らかにしたほか、
リンガーハットも検討を始めた。
「すかいらーくグループの各店舗で提供させていただいております『ピザ生地』は、
全て国内工場にて製造しております。安心してお召し上がりください」
すかいらーくのホームページには、2008年10月20日に明らかになったサイゼリアの
中国製ピザ生地に有害物質メラミンが混入していた事件を受け、急きょこんな告知が
掲載された。同社は、顧客の「不安」に対応したというが、消費者の中国産食材への
不安は増すばかりだ。
ロイヤルホールディングスは、ファミリーレストラン「ロイヤルホスト」の09年3月の
メニュー改定に伴い、中国で最終的に加工した食品の使用を全て取りやめる。
同社は、08年1月に発生した中国製冷凍ギョーザの事件を受けて、08年9月までに
中国での最終加工食品を「冷凍あさり」の1品に絞っていたが、09年3月には全てを
他国産か国産のものに切り替える。同社は、「コスト増になるかも知れないが企業
努力で吸収する」としているが、一般的に「中国産」を切り替えれば切り替えるほど
コストは増える。
ある外食チェーン企業の社員は、「中国産を止めれば、コストが上がるのは常識。
値上げは本意ではないが、中国産に拒否反応を示す消費者も多い。そろばんを
弾きながら切り替えを検討しなくてはいけない状況だ」と漏らす。
リンガーハットは、ちゃんぽんなどに使っていた中国産の野菜を09年度にかけて
すべて国産にする方向で検討に入っている。その皮切りとして、08年11月中に
ギョーザに使用しているニラとネギを国産に切り替える。同社広報担当者は、
「農作物なので、即座に国産に切り替えるのは安定供給という点から難しい。
できるものから国産に転換する方向で検討しています。手ごろな価格で提供する
という方針は変わらないが、安全性をより精査しながら検討を進めたい」と
話している。(一部略)
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