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パキスタン対外債務不履行の恐れ IMFと協議
世界的な金融危機の影響を受け、パキスタンが対外債務不履行(デフォルト)に
陥る可能性が高まり、国際通貨基金(IMF)との間で緊急融資についての協議を始めた。
これに先立ち、パキスタンを訪れたバウチャー米国務次官補もザルダリ大統領らと会談し、
金融対策も含めて対応を協議した。デフォルトとなれば、パキスタンを含めた地域情勢は
さらに混乱し、テロとの戦いに影響が出るばかりか、テロ組織に新たな活動の場を
与えかねない。金融危機で苦しむ国際社会はパキスタン支援でも早急な対応を迫られている。
ロイター通信によると、パキスタンは、21日にアラブ首長国連邦のドバイで行われる
IMFとの協議で総額100億ドル(約1兆円)の融資を要請する。これは今後2年間に
必要な額としている。
パキスタンの財政事情は悪化の一途をたどり、外貨準備高は先週、77億ドルを切り、
貿易代金の6週間分程度にまで落ち込んでいる。専門家によると、パキスタンがデフォルトを
避けるために当面必要な額は30億~40億ドルとされている。しかし、来年6月末までに
支払わなければならない債務が、別に70億ドル以上あるという。
パキスタンはIMFとの協議に先立って友好国である中国とサウジアラビアに金融支援を
要請している。先の訪中の際にもザルダリ大統領が中国首脳に支援を要請したが、
約束を取り付けることはできなかった。サウジも消極的とされる。いずれも支援にあたっては、
IMFなど国際機関の関与を望んでいるという。
(以下>>2以降に不渡り)
10月21日21時10分配信 産経新聞【シンガポール=宮野弘之】(最終更新:10月21日21時10分)
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