08/10/21 07:00:41 Norc3hn30
お母さん司法試験に一発合格 育児と勉強両立
子育てをしながら5月の司法試験に初挑戦した主婦が、見事に難関を突破した。昨年まで岩沼市に住み、
東北学院大法科大学院(仙台市)で学んだ東京都北区の小塚由紀子さん(39)。支えてくれた家族や友人ら
への感謝を胸に刻み、依頼者の心に寄り添える弁護士を目指す。
小塚さんは東京農工大農学部卒業後、メーカーに就職。2001年に結婚して家庭に入った。翌年、夫(44)の転勤で
岩沼に移り住み、03年に長女が誕生した。主婦になっても、「社会と接点を持ちたい」との思いが強かったという。
弁護士を目指したのは、法科大学院受験者向けの適性試験実施を報じる新聞記事を見たのがきっかけ。前の職場は研究が
中心で、「今度は人と向き合う仕事がしてみたい」と04年春に進学した。1歳になった長女は岩沼市内で預かり保育をしてもらった。
大学院の講義では、複数の結論もあり得る難解な法解釈に戸惑ったという。「科学は一つの答えを導き出すが、法律は
そうとは限らない。カルチャーショックでした」と小塚さん。
帰宅すると母親としてフル回転し、長女をあやしながら家事をこなした。勉強に集中できるのは深夜。睡眠時間を削って
六法全書や参考書と向かい合った。
励みは周囲の協力だったという。夫は疲れていることを気遣い、朝食の準備を手伝ってくれた。演習の発表資料をまとめて
くれたクラスメートもいた。
昨年3月、大学院を修了。1年間の勉強を経て司法試験に臨み、夢を実現した。東北学院大法科大学院の中村英・
法務研究科長は「強い意志を持ち、子育てと勉強を両立させた。ほかの学生の模範になる」とたたえる。
10月上旬、東北学院大土樋キャンパスで、今年の司法試験に合格した法科大学院出身の5人が、後輩にアドバイスを
送る会が開かれた。
小塚さんは「あきらめないで夢に向かって努力することが大切。自分の選んだ道を信じて進んでほしい」と語り掛けた。
URLリンク(www.kahoku.co.jp)