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■「政権交代の雰囲気」が敵 まるで「自民党隠し」だ。
衆院12区(網走、宗谷支庁)の現職、武部勤元自民党幹事長は先月末、地元・北見市での
事務所開きで記者団にこう強調した。「僕らは党派を超えた全員野球。オホーツク新党ですね」
その1週間前には、同氏を囲む毎年恒例の「タケちゃん広場」で後援会幹部が支持者を前に
「武部を失えばオホーツクが没落する。自民党ではない。オホーツクの武部党なんです」と訴えた。
地元の船橋利実道議は、もっと率直だった。
「自民党の看板を隠して仕事をしなくてはならない感じがするぐらい、国民や道民の視線は厳しい」
武部氏は連続当選7回、96;年に小選挙区になってからは負けたことがない。05年の前回総選挙を
幹事長として取り仕切り、退任後も小泉元首相が進めた構造改革路線の推進派を自任。今年9月の
総裁選では同じ路線の小池百合子元防衛相を支持した。
だが、今やその小泉改革が武部氏と自民党を脅かす不安要因となっている。
道連幹部は「小泉改革が都市と地方の格差を生んだ」と分析。公共事業削減などで道内経済は
打撃を受け、小泉劇場で自民に未曽有の追い風が吹いた前回でさえ道内12選挙区では民主に
4勝8敗という完敗につながったとみる。武部氏は勝ちはしたが、民主の松木謙公衆院議員に
比例復活を許し、次は3度目の対決を迎えることになる。
今年9月の自民党総裁選では、当然のように道内の党員・党友の支持は小泉改革に否定的な
麻生太郎氏に集中。道連に割り振られた3票はすべて麻生票になった。
道連会長の今津寛衆院議員は「麻生首相の景気に対する考え方、地方を思う心は我々が
熱望していたこと」と期待し、道連幹部は「景気対策は都市部の有権者や無党派層対策にもなる」と
計算する。
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