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大間マグロの好漁場として知られる津軽海峡で、マグロ争奪戦が激化している。世界的な
マグロブームが続く中、原油高の影響で遠洋物が品薄となり、上質な近海物を狙って漁船が殺到。
一本釣り漁船専用の海域に、はえ縄船が侵入してトラブルになるケースも目立ち始めた。
日本海と太平洋の海流が交わる津軽海峡は、エサになる小魚などが多く、300キロ台の
クロマグロが揚がる。このうち、トラブルが頻発しているのは、伝統的な一本釣り漁を保護するため、
はえ縄漁を禁止した、津軽半島沖の制限海域。違反操業を繰り返す漁業者は、漁業法に基づく
1年以下の懲役か最高50万円の罰金が科せられる。
今年8月、この海域で、大間漁協(青森県大間町)に所属するはえ縄船約80隻の1隻が、
津軽側の一本釣り漁船数十隻に取り囲まれる事態が起きた。今月10日未明には、
一本釣り漁船十数隻がはえ縄船を囲んで縄を切り、「早く出て行け」などと漁業無線で
激しくやり合う騒ぎになった。「このままでは一本釣りがつぶされる」。
一本釣り船約60隻を抱える津軽の三厩(みんまや)村漁協(同県外ヶ浜町)の柳谷一組合長は危機感を募らせる。
はえ縄船が増えたのは昨年秋頃から。大間漁協がメーンの漁場にしていた下北半島沖に、
青森県内や北海道から漁船が集まるようになったのがきっかけだ。長さ3キロにもなるはえ縄は、
込み合った漁場で絡まり、漁に影響が出ることもある。このため、混雑を避けながら魚群を追いかけ、
津軽半島沖に漁場を求める船が相次いでいるという。
青森県は関係者を呼んでルールを守るよう指導。北海道と協力して取締船による警戒を
強化しているが、事態が収まる気配はない。津軽海峡のマグロ漁は1月までが漁期で、これからが最盛期。
県水産振興課は「このままエスカレートすれば、全国ブランドに傷がつく」と心配する。
漁場を巡るトラブルは全国的に後を絶たない。ブリ漁の盛んな富山県沖では、定置網の漁業者団体が
2年前、「巻き網が大量に水揚げしてブリの浜値が暴落した」と水産庁に対策を要請した。
水産庁は「漁業者同士の争いが起きているのは、世界的に魚の需要が増えたことも遠因」と話す。
*+*+ YOMIURI ONLINE 2008/10/18[**:**] +*+*
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