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野田聖子消費者行政担当相は16日の参院予算委員会で、平成8年に国会で
「一部の悪質な例ばかり強調されると新たな産業をつぶしてしまう」とマルチ商法を
擁護するような質問をしていたことを自ら明らかにした。野田氏は16日夜、
河村建夫官房長官に、平成12年以降数年にわたり、関係業者にパーティー券を
複数枚購入してもらっていたと説明した。
野田氏は8年4月10、11両日の衆院商工委員会でマルチ商法について、
「この業界こそベンチャービジネスの先駆け」などと持ち上げた。また、
「国が公権力で大網をかけるよりも業界を発展させる支援ができないか」
「消費者が賢明で強くならなければならない」と規制強化に反対するかのような
質問もあった。
野田氏は一連の発言について「素朴な疑問を当時の見識で質問した。勉強不足だった。
いまはマルチ商法は極めてリスクが高く、厳しい規制が必要だ」と釈明した上で、
関係業者からの献金の有無を調査する考えも示した。
野田氏は消費者保護行政を推進する立場だけに、過去の発言は政府が来年度から
創設を目指す消費者庁構想にも影響を与えそうだ。
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