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心臓病の飯田の男児 米での移植手術へ募金呼びかけ
心臓の難病「拘束型心筋症」を患う飯田市の小学1年生、山下夏(なつ)君(6)が
米国で心臓移植手術を受けられるよう、父親の会社員猛さん(33)や支援者らが
15日、県庁で記者会見し、募金への協力を呼び掛けた。目標額は1億8000万円。
来年1月の渡米を目指している。
拘束型心筋症は、心室筋が硬くなって心室が広がりにくくなり、血液の流れが悪く
なったり逆流したりするため、呼吸困難や不整脈、胸の痛みなどの症状が出る。
50万人に1人の割合で発症するとされる。
夏君は2006年5月、急性心筋炎で県立こども病院(安曇野市)に入院。同心筋症と
診断されて入退院を繰り返したが有効な治療方法がなく、移植手術に取り組むことを決めた。
ただ、国内では臓器移植法の運用指針で15歳未満は臓器提供が認められないため、
米カリフォルニア州の大学病院で移植を受ける。夏君は現在、母親の佳織さん(34)に
付き添われながら東京女子医大東医療センター(東京)で渡米に備えている。
手術や渡航、滞在治療などで多額の費用がかかるため、今年6月に夏君の両親の友人らが
「なつくんを救う会」をつくり、募金を呼びかけることにした。
会見で猛さんは「つらさから何としても助け出してあげたいと闘ってきたが、夏も限界に
来ている。生きる希望を大きく後押ししてあげたい」と述べた。会見後、長野市のJR
長野駅前で同会メンバーらと募金活動をした。
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