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名栗湖(飯能市)に生息し、在来魚の生態に影響するブラックバス類の
コクチバスを駆除するため、県は八日から、水中に電流を流して魚を感電
させる「電気ショッカーボート」を使用する。同ボートによる駆除は、
東京都内の皇居の堀や福島県の猪苗代湖などで行われており、本州では四例目。
名栗湖では二〇〇一年に初めてコクチバスの生息が確認された。生後五-六年で
体長四〇-五〇センチに成長。同湖や下流の入間川のワカサギやカジカ、コイなど
の生態に影響を与えているという。
県は〇二年から毎年九月ごろに刺し網による駆除を実施。〇五年からは毎春、
産卵床の駆除を続けているが、その駆除数は〇五年に十九床、昨年五十三床、
今年六十床と増加している。一床当たりの産卵数は約二千個とみられ、依然として
多数のコクチバスが生息するとみられる。
このため県では今回、ボートを保有する北海道立水産孵化(ふか)場と共同で
駆除に着手。八日から十五日までの五日間、ボートで湖の岸辺沿いを巡回しながら、
半径数メートルの範囲に五百-六百ボルトの電流を流し、まひしたコクチバスが
水面に浮いたところを駆除する。
県では「ボートを活用した駆除の効果とともに、今春産まれたとみられる
体長約五センチのコクチバスの現存量を調べ、春先の産卵床の駆除の効果を
検証したい」としている。
▽東京新聞
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