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柿本石油は営業停止の直前まで前売り券の販売を続けていました。元従業員の
証言から、また新たな事実が浮かび上がってきました。事業停止の直前まで
前売り券の販売を続けていた柿本石油。しかも一括払いしか受け付けないという、
あくまでも現金にこだわった販売方法でした。「払った金を何とか返してほしい」
消費者の怒りや失望が日に日に高まるなか、驚くべき実態がまた明らかに
なりました。柿本石油が客を欺いていたのは、それだけではなかったのです。
去年まで柿本石油で働いていた人の話では、仕入れていた油のほとんどが、
業転物だったと言います。業転物とは元売りで販売し切れなかった分が、業界の中で
安値で転売されていくものです。元従業員は次のように話しています。「自分が
勤めていたとき、これは完璧にＪＯＭＯの油だというのは１回も見たことがない。
安い油は業転物と言うが、無印、メーカーの名前が入っていないローリーで油を
おろす。私はその名前が入っていないローリーしか見たことがない。柿本石油は、
ＪＯＭＯというイメージがある。売る側としては無印の油は入れたくない。ＪＯＭＯの
看板なんだからＪＯＭＯの油というイメージが強い。ふたを開けてみたらＪＯＭＯの油
なんて入っていない。」また、ＪＯＭＯ系列を運営するジャパンエナジーは、今年に
入ってから代金の支払いが滞ることが多くなったという理由で、８月に油の供給をやめ、
先月上旬には特約店の契約を解除しました。青森朝日放送では柿本和夫社長と代理人と
なった弁護士に取材を申し込んでいますが、ともに取材には応じていません。
▽関連ニュース
柿本石油全店営業停止…資金回らず仕入れ難
（読売新聞 2008年10月6日）
URLﾘﾝｸ(www.yomiuri.co.jp)
柿本石油営業停止 消費生活センター相談多数…灯油券販促 直前まで 「知っていれば買わなかった」
（読売新聞 2008年10月9日 ）
URLﾘﾝｸ(www.yomiuri.co.jp)
▽ABAニュース
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