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臓器移植:米で手術受け死亡した宗太郎君の遺骨、母親に抱かれ帰国 /千葉
◇「最後までよく頑張った」
生まれつき胃や腸などが機能しない難病「ヒルシュスプルング病類縁疾患」と診断され、
米国で臓器移植手術を受け9月29日に亡くなった各務宗太郎君(9)=名古屋市東区=
の遺骨が、母優子さん(36)とともにニューヨークから成田国際空港に帰国した。会見した
優子さんは「元気な姿で帰ってくることができず申し訳ありません。宗太郎は皆様の応援を
喜んでいました。ありがとうございました」と深々と頭を下げ、「頑張り抜いた9年間。
宗太郎には『よく頑張ったね』と言ってあげたい」と話した。
支援団体「そうたろうを救う会」(梶浦祐樹代表)によると、宗太郎君は2月に渡米。3月、
フロリダ州のマイアミ大ジャクソン記念病院で、胃、小腸、大腸、肝臓、すい臓の5臓器の
移植手術を受けた。7月には「食べるのが夢だった」というハンバーガーを口にしたという。
主治医が移籍したため8月にニューヨーク市のコロンビア大学医療センターへ転院。
小児集中治療室(PICU)での治療が続いた。人工呼吸器を付ける際に優子さんに
「ママ。ありがとう。ありがとう」と声をかけ、それが最後の言葉になった。病状は
一進一退が続き、9月26日に9回目の誕生日を迎えたが、直後の28日、危篤状態となった。
救う会は募金活動で約1億9000万円を集めた。治療費などを精算後、余剰金が出た
場合には他の移植患者への募金も考えているという。
毎日新聞 2008年10月9日 地方版
URLリンク(mainichi.jp)
成田空港に到着、記者会見する各務宗太郎君の母優子さん=8日午後
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