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救済1週間後に豪遊、AIGに批判噴出
【ロサンゼルス=松尾理也】米連邦準備制度理事会(FRB)から融資枠の提供を受け、
事実上の政府管理下に置かれた米保険最大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)の
傘下関連会社が、公的救済が決まった1週間後に、カリフォルニア州南部オレンジ郡の
高級リゾート地に関係者を集め、総額44万ドル(約4500万円)の「会合」を繰り広げていた
ことが、7日開かれた米下院の公聴会で明らかにされた。
AIG側は「営業成績上位の代理店をねぎらう目的で、1年前から予定されていた」と弁明したが、
「米国民が救済資金を出すのを横目に、マッサージを受け、マニキュアを塗っていたのか」
(イライジャ・カニングス下院議員)などと批判が噴出している。
舞台となったのは、ロサンゼルス-サンディエゴ間の海岸沿いに位置する高級リゾート
「セントレジス・リゾート」。議会の求めに応じて、9月22日から30日まで催されたAIG関連会社の
会合に対する請求書が提出され、豪遊ぶりが明らかになった。AIGの救済が決まったのは
9月16日だった。
請求のうち、宿泊費は約20万ドルで、1泊1600ドルのスイートルームも含まれていた。
スパ(温泉浴)の費用も23000ドルが計上されていた。参加人数は明らかにされていないものの、
予約されていた部屋は約60室だった。
AIG側は当初、正当性を主張していたものの、公的資金投入をめぐり地元有権者から激しい
突き上げにさらされている議員たちからは「普通の米国人が職や家を失っているというのに、
重役たちは全米有数のリゾートで供応を受けていた」と批判が噴出。この日、公聴会で証言に
立ったウィラムスタッド元CEO(経営最高責任者)は「もし開催を知っていれば中止させた」と
弁明に追い込まれた。
産経新聞
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