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内閣支持率のあまりの低さと、自民党独自の情勢調査のボロ負け予想に腰を抜かした
麻生首相は、解散・総選挙の先送りに死に物狂いだ。すでに11月2日投票の線は消え、
11月9日投票が浮上しているが、実はこれも難しい。
「10月23日に天皇主催の園遊会が予定されていて、これには首相以下の大臣、衆参
議長、委員会委員長も出席する。このときに、みんな“失職中”では格好がつかない。
とくに、麻生首相は皇室の遠縁に当たりますから嫌がるでしょう。そうなると、どんな
に早くても園遊会後に解散ということになりますが、11月9日投票では選挙事務の準
備に4日程度しか取れません」(永田町事情通)
では、その翌週の11月16日か。しかし、この日は「仏滅」で縁起が悪いし、公明
党の支持母体の創価学会も嫌うだろう。さらにその翌週の23日の勤労感謝の日は皇居
で「新嘗祭」が行われ、やはり首相や大臣、議長らは夕方5時過ぎから深夜1時まで参
列することになっている。これをすっぽかして、首相が開票速報に一喜一憂しているな
んてできまい。
「そうなると、投票日は11月30日か12月7日しかありませんが、12月になると
選挙区によっては雪が降り出し、お年寄りの投票率が下がる。自民党にはマイナスです
」(自民党関係者)
しかし、解散・総選挙を先延ばしにすると、本当に自民党に有利なのか。
「民主党候補者を兵糧攻めにしようという思惑なのでしょうが、カネがないということ
なら小泉チルドレンのほうがもっと厳しい。さらに、それまでに内閣支持率はどんどん
下がるだろうし、閣僚のスキャンダルも出てくる。早期の解散・総選挙で準備を進めて
いる創価学会も息切れしてしまう。先に延ばせば延ばすほど、自民党の負け幅は大きく
なります」(永田町事情通)
麻生首相は「解散は私が決める」と大見えを切ったが、もはや選択肢はほとんどない
のだ。
(日刊ゲンダイ2008年10月4日掲載)
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