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・「名誉職」とも揶揄される教育委員会の教育委員が、その存在価値を問われている。
自治体の教育行政の最高機関でありながら、「事務局の追認が仕事」といわれ、大阪府の
橋下知事は「委員はお飾りで、事務局が好き勝手に意見を言っている」と批判した。大分県の
教員採用汚職事件でも、教育委員の形骸化が背景にあったと指摘されている。こうした状況を
受け、府教委は改革案を相次いで発表、その動向に注目が集まっている。
大阪府の“教育委員改革”の動きは急だ。
これまで事務局内になかった教育委員の机を設置し、月1回だった定例委員会議の回数増加を
検討。府教委のホームページに委員が意見を表明するコーナーも設ける。これらの改革案は、
生野照子教育委員長が示したものだが、いずれも橋下知事の意向を色濃く反映している。
例えばホームページでの意見表明は、知事の「教育委員ではなく教育長がホームページで
意見を述べている他県の教委はおかしい」との苦言を踏まえたとみられる。
「すべてこちらが出した案であり、知事に近寄るつもりはない」。生野委員長はこう話すが
「踏み出すことができたのはいろいろな『揺れ』があったから」とも述べ、知事の主張が“引き金”に
なったことを示唆している。
「府教委から知事への白旗だ」。知事に歩み寄る形となった府教委を指し、ある市教委幹部は話した。
橋下知事が1日付で教育委員に任命したのは、陰山英男氏と小河勝氏。この2人の考えは
生野委員長ら他の委員とは異なり、知事の持論に近い。
小河氏は「公立学校の最大の課題は(生徒・児童の)学力を守ってあげること」。陰山氏も「受験
テクニックは現代社会を生きる力だ」。これに対し「大阪の教育は、学力面はともかく人間教育では
信頼を得ている」というのが生野委員長の主張だ。
1日に知事室で行われた橋下知事と生野委員長、陰山氏、小河氏らの懇談。両氏の教育論を
聞きながら押し黙ったままの生野委員長を横目に、橋下知事はこう語った。「お二人の力で、
大阪の教育界にある『学力がすべてではない』という誤ったスローガンを改めてほしい。教育委員
主導で号令をかけてほしい」(抜粋)
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