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東京都府中市で八月、自宅で死亡した女性について、警視庁はいったん「病死」と判断したが、
同居の男性が「暴力をふるった」と申し出たため司法解剖したところ、
実際は外傷による脳内出血が死因だったことが二日、分かった。
男性が申し出たのは女性が火葬される直前だった。
府中署は解剖結果を受け、傷害致死の疑いがあるとみて捜査している。
同署などによると、居酒屋を経営する女性（７１）が死亡したのは八月二十二日。
同居する男性（４４）が同日、一一九番して発覚した。
署員が男性から事情を聴いたところ「（女性が）前夜にトイレで頭をぶつけたのでベッドに運んだが、
翌日になったら死んでいた」と説明した。同署は検視を専門とする本部鑑識課所属の「検視官」の出動は求めず、
地元の医師に遺体の検案を依頼。その結果、外傷が見当たらなかったとして、
同署は病気による脳内出血と判断した。このため、事件性が疑われる場合の司法解剖はしていなかった。
しかし、女性が荼毘（だび）に付される直前の同月二十五日、男性が同署に
「トイレからベッドに運んだ後、口論になり頭を殴った」と申告。同署が急きょ司法解剖したところ、
死因は外傷による脳内出血と判明した。
同署は、あらためて男性から事情を聴くとともに、実際に女性がトイレ内で頭を打ったのか、
致命傷となった外傷が男性に殴られた傷なのかどうかなど、慎重に調べている。
ソース：東京新聞
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