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振り込め詐欺に利用されると知りながら、銀行のキャッシュカードを
売り渡したとして、警視庁赤坂署は２日、犯罪収益移転防止法違反の疑いで
東京都港区南青山、無職、小林悠起弥容疑者（７３）を逮捕した。このカードと
口座は年金などの返還を装って金を振り込ませる「還付金詐欺」に利用され、
北海道の４０代の女性が約１００万円の被害に遭った。
調べでは、小林容疑者は男から「カードを担保に融資する」との電話を受け、
７月１５日に東京都台東区浅草橋の喫茶店で面会。振り込め詐欺に利用されると
知りながら、男に対し、都内の銀行のネットバンクに開設された自分名義の
普通預金口座のキャッシュカード１枚を２万円で売り渡した疑い。
男は振り込め詐欺の犯行グループの１人とみられ、犯行グループは７月下旬、
北海道の女性に「還付金がある」などとうそをつき、小林容疑者が提供した
口座に約１００万円を振り込ませ、都内で引き落としていたという。
調べに対し、小林容疑者は「金ほしさにカードを売った。男とは面識がない」
と供述している。
小林容疑者は自分名義で約２０の口座を開設しており、今回の口座を含め
４口座が還付金詐欺などに利用され凍結されていた。このうち１口座から残高の
数百円を引き出そうとしたところ、行員に１１０番され、今回の事件が発覚した。
▽産経ニュース
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