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振り込め詐欺が過去最悪ペースで急増していることを受け、
全国の警察は今月を「撲滅月間」として、摘発の強化などに乗り出します。
警視庁は、引き出し役がＡＴＭから金を引き出す様子を映した画像を初めて公開しました。
この男は今年４月から６月に葛飾区などのコンビニエンスストアのＡＴＭで４０回、
およそ６０００万円もの振り込め詐欺の被害金を引き出した男です。
一方、この男は、時にはメガネやマスクを着用しながら、６月に新宿や池袋の
繁華街のＡＴＭであわせて５００万円を引き出していました。
警視庁は、詐欺に利用された都内のＡＴＭおよそ１０００か所に３０００人の機動隊員を配置、
今月を「振り込め詐欺撲滅月間」と位置づけ、摘発の強化に乗り出しています。
今年に入って全国でおよそ２１４億円と過去最悪のペースとなっている振り込め詐欺は
役割が細分化され、詐欺グループ本体とは面識を持たない引き出し役の
「出し子」と呼ばれる存在が、本体への捜査を困難にしています。
全国の警察は今後、こうした画像を積極的に公開することで、
新たな「出し子」の出現を防ぎたい考えです。
警視庁では、情報収集のための電話窓口「振り込め詐欺ホットライン」も設置し、
被害者や一般からの情報を集めることにしてます。
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