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道州制:にらみ思惑 静岡は中部?首都圏? 地域で違う生活圏 /静岡
◇県の基本は中部圏/浜松は三河地域と深い関係/富士山観光のつながりは
首都圏
全国を8圏域に分け、交通インフラ整備や産業集積、観光などの連携計画をまとめる
協議会が8月に発足した。将来の道州制に向けた地ならしとも言える枠組みで、静岡県は
中部、首都圏の両方に参加した。ただ、県内でも西部、中部、東部と地域ごとに生活圏域が
違うため、各市町のさまざまな思惑も見え隠れする。「どちらの圏域に入っても隅っこ」と
いう冷めた目もあり、県のかじ取りは難しい。【松久英子】
◆将来像バラバラ
「富士山がどこに属するのかが重要」。鈴木尚富士市長は道州制について、こう話す。
静岡県の枠組みは基本は中部圏。だが、富士山を共有する山梨県は首都圏に区分
されている。伊豆、箱根など観光面でのつながりが強いだけに「将来のまちづくりには
大きいこと」と関心は高い。
今回は、隣接する圏域には希望すれば参加可能のため、県は首都圏のメンバーにも手を
挙げた。だが、西部では、浜松市が愛知県三河地域と長野県南部と文化や産業の連携を
アピール。一方、小嶋善吉静岡市長は中部圏を前提としながらも、「関東圏でも中部圏でも
端っこ同士の山梨と頑張っていく」とそれぞれの生活、経済圏域でのつながりを大切にする
など、将来像は自治体によってバラバラだ。
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