08/09/30 22:31:49 0
・ 米軍艦船集結、移動けん制 ソマリア沖の戦車積む船舶乗っ取り (一部略)
アフリカ東部のソマリア沖近くで9月25日午後起きた、海賊によるウクライナ企業
運航の貨物船乗っ取り事件で、米海軍当局者は29日、複数の艦船が貨物船周辺
に集結し、逃走などをけん制していることを明らかにした。にらみ合いは6日目に
入ったとしている。30日には貨物船上で銃撃戦が発生したとの情報が流れたが、
確認されていない。同船ではイスラム教の断食月明けで海賊が祝い事を行ったとの
情報もあり、発砲が事実ならこれと関係している可能性もある。
貨物船は、旧ソ連製のT─72型戦車33台、砲弾、迫撃砲発射装置、小火器類などを
積んでおり、米海軍艦船は兵器がソマリアの反政府武装勢力へ流出することを阻止
する狙いとみられる。兵器は、ウクライナの国営武器メーカーがケニアに正式に売却
したもので、同国政府報道官もこれを確認した。米海軍当局者によると、同軍は海賊と
貨物船の運航企業との間の交渉に関与していない。海賊は身代金の要求額をこれ
までの3500万ドル(約36億4千万円)から2千万ドルに下げたという。
ウクライナ・ニコライフからケニアのモンバサへ向かっていた。武装した海賊がボート3隻
に分乗、同船舶を包囲したという。ロシア人が含まれていることから、ロシア海軍は
フリゲート艦を現場海域に派遣することを発表している。
貨物船が乗っ取られたのはモンバサ近くの海域。ソマリア沖は世界最悪の海賊多発
地域。海賊は乗っ取った後、ソマリア領海に逃れ、身代金を要求するのが手口となって
いる。ソマリアは現在、政府軍とイスラム反政府勢力の間で戦闘が発生、海賊には
武装勢力も関与しているとみられる。
ソマリア沖での海賊事件多発を受け、国連安全保障理事会は今年6月、ソマリア政府の
海賊対策に協力する外国諸国の艦船に追跡、捕そくなどで領海進入の権限を認める
決議を全会一致で認めた。国連が支援するソマリア暫定政府は決議を歓迎。決議は
また、国連加盟国に対しソマリアへの海賊掃討での技術支援も促した。この決議を受け、
米海軍などがアデン湾での監視作戦を強化している。
>>>URLリンク(www.cnn.co.jp)