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◇5年で4割減「地元の声届かず」不満も
「安倍が逃げ 福田も投げて 次はだれ」 「自民党に政権担当する資格なし」
―。自民党総裁選の予備選が21日、松山市内で開票されると、県連幹部が
苦渋の表情を浮かべた。候補者の名前が書かれた投票はがきの中に、
党を厳しく批判した言葉が並ぶ無効票が交じっていたからだ。幹部は「無効票は
昨年の総裁選でも見られたが、今年の方が多い。総選挙は厳しい戦いになる」と
話した。
●支持者離れ
自民党の支持基盤が揺らいでいる。県内の党員数は02年度に約6万2千人だったが、
07年度は約3万7千人。この5年で4割も減った。
背景には「平成の大合併」 に伴う市町の議員数の減少のほか、道路予算を中心と
する公共工事の削減、郵政民営化など一連の構造改革に伴う支持者離れがある。
県内では、03年に新居浜市に別子山村が合併したのを皮切りに、これまでに
68市町村が18市町に合併した。この18市町で合併前後の議員定数を比べると、
1092から466に半減。県内の自民党員の市町村議の数も02年は941人いたが、
07年には325人と約3分の1に落ち込んだ。
04年に誕生した愛南町では、合併前の旧5町村の議員定数は計76だったが、
現在は24に減少。自民議員も合併前の70人から、現在は19人に激減した。
定数は来年4月、さらに減って20になる予定だ。
議員を中心とした組織力も低下し、町内の党員数は05年度が1007人だったが、
07年度は588人に減った。旧町村ごとに五つあった党支部は、07年に1支部に統合
されている。
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