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イスラエル考古学庁は30日までに、旧約聖書の最古のヘブライ語写本を含む「死海文書」を
先端技術を駆使してデジタルカメラで撮影、データバンクに保存し、インターネットで一般公開
する事業を始めたと発表した。完了まで5年程度かかる見通しという。
約2000年前に書かれた死海文書は古代ユダヤ教や初期キリスト教を研究する上で重要な資料。
死海沿岸の洞穴などから1947年以降に発見された。羊皮紙など数千の断片から成り、黒ずんだり
色あせたりして判読できない部分が多い。50年代に赤外線カメラで撮影された画像が主に研究
などに使われてきたが、解読や分類は不十分で、公開も限定的だとの不満が出ていた。
新事業には米航空宇宙局(NASA)の元画像技術者も参加。高解像度のカラー・赤外線撮影装置と
最新の画像処理技術を駆使し、文字をより鮮明に浮かび上がらせる。原本の湿度も判明するため、
将来の変質を防ぐ対策に役立つという。
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