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問題発言を連発した中山成彬国土交通相の更迭論が政府・与党内で一段と高まる中で、
麻生太郎首相は27日、今後の対応について一切発言せず、沈黙を貫いた。自民、民
主両党が雌雄を決する次期衆院選を目前に控え、「失言閣僚」を放置して事態を拡大さ
せたことで、任命権者としての首相の責任も問われそうだ。
首相は同日未明、国連総会での演説のため訪問していた米ニューヨークから帰国。午
後には首相官邸に入り、29日に行う所信表明演説の勉強会に臨んだ。この後官邸を出
る際、発言の受け止めや進退の取り扱いについて、記者団が質問したが、首相は無言の
まま車に乗り込んだ。
勉強会に同席した河村建夫官房長官によると、国交相の発言について、首相は困惑し
たように「うーん」とうなるばかりだったという。
国交相が25日に一連の発言をし、翌日に本人が撤回、謝罪した時点では、首相は国
交相を擁護する意向だったようで、官邸筋は「首相は、謝ったのならいいのではないか
と考えている」と語っていた。また、自民党内には「首相が国交相に直接会って厳重注
意し、事態収拾を図るべきだ」(幹部)との声もあった。
しかし、事態は沈静化に向かうどころか、国交相は27日にも「日教組はがん」など
と問題発言を重ね、擁護の余地はなくなった。衆院選への悪影響を懸念する与党内では
、首相批判も出始め、自民党中堅は「首相はなぜあんな人を閣僚に選んだのか」と吐き
捨てるように語った。
■ソース(時事通信)(09/27-22:08)
URLリンク(www.jiji.com)