08/09/27 06:06:02 Oivt1AVz0
>>669
単一民族国家という概念は、民族構成の観点からみた国家の分類の一つであって、
多民族国家に対する比較以上の意味はないとしても、それが単一民族思想として発展し、
誤った事実認識を助長させ、それにより少数集団の利益を侵害する恐れがある故に
「単一民族国家」という表現は慎むべきとされるわけだが?
現代においては、こうした少数集団の利益は法的保護に値すると考えられるようになってきており、
その主体や内容においては不明確な部分があるにせよ、少数民族の文化享有権として
人権規約(A規約、'79年批准)にも規定されている。
(アイヌ民族の集団的権利が問題となって事例として、二風谷事件がある。)
一般人ならともかく、国民の自由や権利の実現、その保障のために十分な配慮が求められる公権力
の立場に立つ者であれば、「単一民族国家」という発言は批判されるのも当然だろう。
そもそも、地理学用語でしかないというなら、中山はなぜこの表現を使ったんだろうね?