08/09/26 23:52:14 株 0 BE:665868678-S★(501112) 株優プチ(newsplus)
米空母ジョージ・ワシントンがその巨体を東京湾に現した。70機余りの艦載機を持つ洋上の
要塞(ようさい)だ。
横須賀を事実上の母港とする空母は1973年に配備されたミッドウェー以来4代目だが、
これは初めての原子力推進艦である。
日本の被爆体験への配慮もあって、これまではすべて通常推進型だったが、前任の
キティホークの退役で米海軍の空母がすべて原子力化されるのに伴い、今回の配備となった。
この配備は、新旧空母の単なる入れ替わりを超えた意味を持つ。
世界に展開する米海軍だが、外国にある空母の母港は横須賀だけだ。太平洋からアラビア海までを
にらむ好条件や、日本政府による手厚い支援があってのことで、横須賀は日米同盟の象徴的な
存在でもある。
横須賀を拠点とする米艦は湾岸戦争やイラク戦争でミサイル攻撃の主役を担うなど、活動の領域は
日本周辺をはるかに超える。「テロとの戦い」で米軍再編が進むさなか、一段と展開能力を高めた
空母がやってきたわけだ。
シーファー駐日米大使が歓迎式典で「米国は日米同盟より重要な同盟を持っていない」と述べたのも、
そうした文脈でに違いない。
さらに、原子力空母の配備には、外洋海軍力の建設を図る中国への牽制(けんせい)という意味もある。
米軍に基地を提供し、米軍の抑止力で日本を守る。それが日米安保の考え方だ。新空母の配備で
紛争抑止力が高まることは、日本の安全に寄与する。
>>2以降に続く
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