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米粉加工販売会社「三笠フーズ」による事故米の不正転売事件で、大阪、
福岡、熊本の３府県警は２４日、食品衛生法違反（有害食品の販売）と
不正競争防止法違反（虚偽表示）の両容疑で大阪市北区の本社やグループ会社
の辰之巳、福岡県筑前町の九州工場など関係先７都府県２８カ所を一斉捜索、
大阪府警に合同捜査本部を設置した。同社が当初から食用で転売する目的で
汚染米を大量購入したとみて、詐欺容疑での立件も視野に捜査を進める。食の
安全を揺るがした前代未聞の食品偽装は刑事事件に発展した。
３府県警は今後、押収した資料を解析。冬木三男社長（７３）ら関係者の
事情聴取を進め、事件の全容解明を目指す。
調べでは、三笠フーズと辰之巳は政府から農薬のメタミドホスに汚染された
中国産もち米８００トンを購入。平成１９年１１月～２０年１月ごろ、残留農薬が
基準値（０．０１ｐｐｍ）を超えていたにもかかわらず、約１１０トンを
福岡県久留米市の山川食糧に販売した疑い。
また、大手商社が国から買い戻したアセタミプリドに汚染されたベトナム産
うるち米５９８トンを別の業者を通じて購入。今年５月、このうち約５．４トン
を国産米として熊本県城南町の美少年酒造に販売した疑い。
不正転売は、８月下旬に内部告発を受けた農林水産省の立ち入り調査で発覚。
これまでに、工業用として出荷したように装った虚偽の帳簿や伝票を作成していた
ことが判明している。
九州工場の責任者だった宮崎一雄非常勤顧問（７６）や息子の宮崎雄三営業課長（４９）
がこれらの帳簿類を管理しており、２人が冬木社長の指示で不正転売の実務を
取り仕切っていたとみられる。
▽イザ！
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