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★「役所の論理」に福田首相が断 農水次官更迭
・太田誠一農水相、白須敏明農水事務次官の辞任は事実上、福田康夫首相が断を下したもの
といえる。「消費者重視の行政」を掲げる首相としては、農水省が「三笠フーズ」への度重なる
検査でも不正転売を見抜けなかったのに、白須氏が「役所の論理」を振りかざして責任を
回避するような発言をしたことを看過できず、太田氏に次官ら関係者の処分を求めていた。
首相は太田氏の辞任についても、同氏が消費者軽視の発言をしていたことから、受け入れる
ことにした。
「三笠フーズ」による不正転売の事実を農水省が公表したのは今月5日。官邸サイドは当初、
農水省の対応を注視する姿勢を取っていた。しかし、被害の拡大とともに、過去5年間で
96回も立ち入り検査しながら事件を見抜けなかった事実が判明した。
にもかかわらず、白須氏は11日の記者会見で「私どもに責任あると、今の段階では考えて
いるわけではない」と発言した。
「『役所の論理』が通用するはずがない。一度も発見できない検査というのは一体何なんだ」
福田首相は役所を守り、消費者を軽視する白須発言に怒りをあらわにし、「責任は取って
もらわないといけない」と、太田氏に白須氏らの処分を検討するよう内々に指示した。同時に、
農水省に問題を任せられないと、野田聖子消費者行政担当相に主導権を与えた。
太田氏自身も12日のテレビ番組で「人体に影響がないことは自信を持って申しあげられる。
だから、あんまりじたばた騒いでいない」と発言し、当事者意識を欠くとして町村信孝官房長官
から注意を受けていた。福田首相も太田氏の不用意な発言に不快感を示していたとされる。
また、衆院選を控える与党からも「農水省を放置したままでは選挙は戦えない」との批判が
あがり、白須氏や関係者の辞任を求める声が強まっていた。福田首相としては、与党の
要求にも配慮するためにも早期の「けじめ」をつける必要に迫られた部分もある。
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