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これまでの研究では、日本における肝臓ガンの発生要因の80%はC型肝炎ウイルス、
15%はB型肝炎ウイルスであることが判明している。
また、統計上、10年位前から肝臓ガン死亡者数が増えたように見えるのも、
死因統計分類の変更に伴う統計処理上の問題で、実際には
肝細胞ガンによる死亡者数は減少傾向にあることが判っており、
今のところ専門家の間では、この不気味な相関関係は単なる偶然の一致とする見方が優勢だ。
言っても、発がん性のあるアフラトキシンが含まれている汚染米を食しても問題ないのかと問われれば、
例え少量であっても危険性はないとは言えないと答えざるを得ないだろう。
もちろん、今回の問題が「三笠フーズ」だけの問題であれば、
汚染米の影響度は限定的なものとなるかもしれないが、
接着剤の生産業者は米を原材料に使うことはないときっぱりと否定。更に、
農林水産省がいうところの工業用米の主用途となる合板の接着用にも
9割の業者は小麦を使っていると証言しているのである。
これらの状況を考えると農林水産省が卸してきた
膨大な量の汚染米の多くは西日本を中心に食用として転売されて、
長年に渡ってヒトの口に入っていた可能性があることとなる。
肝臓ガンによる死亡者数が西日本で多いのは、
汚染米が原因ではないと完全に否定することはできないところに今回の問題の不気味な闇が広がっている。