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「今更どうすればいいのか」。農林水産省が十六日発表した米粉加工販売会社「三笠フーズ」(大阪市)の
不正転売による汚染米の流出先。兵庫県内では、地元銘菓を含む多くの菓子メーカーも公表リストに含まれ、
業界に衝撃が広がった。「対応が遅すぎる」「被害者はこっちだ」。何も知らずに取引し、社名を公表された業者は
戸惑い、怒りに声を震わせた。
「なぜもっと早く不正に気付かなかったのか」。明石市の菓子製造販売業者の社長(49)は批判の矛先を農水省に
向けた。
昨年、汚染米の入った原料を知らずに購入、使用した商品は既に約三十万個が出回った。今年出荷した商品に
汚染米は含まれていないが、社長は「農水省の対応がもっと早ければ、流通を防げたはずだ」と憤る。
播磨を代表する銘菓「塩味まんじゅう」の皮の原料にも汚染米が混入していた。赤穂市の老舗の社長(73)は
「今朝、聞いた。寝耳に水だ」と驚きを隠さない。汚染米問題の発覚後も、仕入れ先の業者から「安全」と言われたと
いい「信用して購入したのに、裏切られた思い」と憤慨した。
今春開催された「姫路菓子博2008」で販売された和菓子にも汚染米が混入していた疑いがあり、関係者は
「汚染された菓子を出したかと思うと腹立たしい」と声を荒げた。
「風評被害が出たら死活問題」と懸念するのは西宮市の食材卸業者。同市内の製菓店に卸し、まんじゅうとして
販売されたが「流通の末端にいる私たちも被害者だ」と不快感をあらわにした。
消費者の怒りも収まらない。神戸市西区の介護老人保健施設は五月、汚染米の入ったもち米を料理に使用。
利用者と職員計百人が食べた。事務長は「被害が出なくてよかったが、あまりにもモラルが低すぎる。安全、
安心を提供する施設で『食』は特に重要なのに」とまくしたてた。
ソース
神戸新聞 URLリンク(www.kobe-np.co.jp)