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世界規模で直面している地球温暖化と食糧危機への手だてとして、
ミドリムシを活用する研究が進んでいる。
原生動物でありながら光合成をするミドリムシは二酸化炭素(CO2)の固定効率が高いだけでなく、
人間に必要な栄養素のほとんどを作り出せる。
東京のベンチャー企業が大量培養に乗り出したほか、大阪の老舗昆布店は高い栄養価に着目、
食品への応用に向け研究を続けている。
ミドリムシは学名を「ユーグレナ」といい、水田などの淡水に生息。
体長は30ミクロン~50ミクロンで尻尾のような鞭毛(べんもう)を動かして運動する一方、
葉緑素を持ち光合成を行う。地球上で唯一の動物と植物の中間的微生物だ。
「これほど環境浄化に優れた生物はいない」と話すのは、約30年ミドリムシを研究している
甲子園大栄養学部教授(生物化学)で、大阪府立大名誉教授の中野長久氏(64)。
中野氏によると、光合成によるCO2の固定効率は、イネが0.7%、トウモロコシが1.5%に対し、
ミドリムシは30%。炭素濃度が高ければ固定効率はさらにあがり
「25%のCO2が含まれる鉄工所の排煙なら固定効率は78%になる」という。
約5年前には電力会社と共同研究を実施。50万キロワットの火力発電所が1日に出す
CO2約4300トンをミドリムシに吸収させるには縦横800メートル、
深さ1メートルの巨大水槽で培養する必要があることを弾き出した。
ただ、実際に水槽を作り、維持管理するには1000億円以上の費用がかかることから、
実用化は見送られた。
ソース:産経ニュース
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
アフリカの飢餓難民向けに試作された「ミドリムシ入りのクッキー」
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
ミドリムシ(Wikipedia)
URLリンク(ja.wikipedia.org)
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