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黄変米(おうへんまい)とは、人体に有害な毒素を生成するカビが繁殖して黄色や橙色に変色した米の
こと。
主としてペニシリウム属(Penicillium)のカビが原因となる。カビ自体は有害なわけではないが、カビが
作り出す生成物が肝機能障害や腎臓障害を引き起こす毒素となる。カビ毒をマイコトキシンと総称する
が、総じて高温に強く分解が困難なため加熱殺菌によりカビ自体を死滅させても毒素は無毒化されずに
残存してしまう。黄変米はカビの拡散を防ぐ為と毒素分解の必要性から高温で焼却して廃棄するのが最
善の処理方法である。
* アフラトキシン
o アスペルギルス・フラバス(Aspergillus flavus、フラブスと表記される場合もある)やアスペルギルス・パラジチカス (A. parasiticus) などのカビにより生成される。
o 天然の物質としては現在知られている中で最も発癌性の高いものである。昭和46年、厚生省(当時)の通達によりピーナッツ含有食品において 0.01 ppm 以下の基準が設けられ、現在では全ての食品に適用されている。
* オクラトキシンA、B
o アスペルギルス・オクラセウス (Aspergillus ochraceus) やペニシリウム・ビリディカータム (Penicillium viridicatum) などのカビにより生成される。腎毒性及び肝毒性を持つ。
* パツリン
o ペニシリウム属(アオカビ類)、アスペルギウス属(コウジカビ類)によって生成される。腐ったリンゴ、モモ、ブドウなど果実の表面につき、果汁などを汚染する。消化管の充血、出血、潰瘍等(動物実験)を引き起こす。発癌性を疑われている。
* 黄変米
* 赤かび病
* 七面鳥X病
* ライグラススタッガー
* 白質脳軟化症
りんご果汁におけるパツリンの規格基準設定 神戸市保健福祉局環境保健研究所