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★汚染米流通300社超に拡大
・米粉加工販売会社「三笠フーズ」(大阪市)によるカビ毒や基準値を超えた農薬を含んだ
事故米の不正転売問題で、同社の汚染米の流通先が延べ300社超に拡大したことが
農林水産省の調べで16日、分かった。同省はこれまで、延べ85業者としていたが、
3倍強に増えた。今後、さらに膨らむ可能性もあり、問題の深刻な広がりを裏付けた。
農水省は16日中に社名を公表する方針。
また、同省はこの日、汚染米の売買中止を柱とする再発防止策も発表する。汚染米の
流通先が保育園や病院にまで拡大するなど「食の安全」を根幹から揺るがす事態に
発展したことを受け、消費者保護の姿勢を前面に打ち出す。
太田誠一農相はミニマムアクセス(最低輸入量)米で汚染米が出た場合、輸出国に返品
する方針を既に表明。保管中の輸入米や国産の備蓄米で出たカビ米についても、入札
資格を厳格化するなどして、工業用のり業者など実需者に販売先を限定するなどの考えを
示しており、農水省が流通システムの見直しを急ぐ。
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