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(>>1のつづき)
■井村雅代さん
私は教育委員を12年務め、教育については橋下知事より長く携わっている。府立高校の学区
再編は賛否両論あって難しかったが、信念を持って取り組み、道筋をつけることができた。06年に
シンクロの中国代表ヘッドコーチを引き受ける際、迷惑をかけるのではと考えたが、何としても
教育委員の仕事を全うしようと、できる限り帰阪した。「ビジョンがない教育委員は切ります」などと
一方的に言われる筋合いはない。
最初に会ったとき、知事は学力、スポーツ、芸術、それぞれの分野でトップの人材を育てたいと
言っていた。でも今は学力のことしか見えなくなっているようだ。
学力調査で、知事は「市町村別の平均正答率を公表せよ」と主張する。それは議論に値する。
数値が出るとなったら、みんな一番下になりたくないからがんばるだろう。でも成績が低いのには
家庭や地域の事情とかいろいろある。それをどうするか。府のフォローが必要だ。その議論をする
前に、公表か非公表かで予算に「差をつける」なんて、知事の言うことではない。
私には「人は信じるに値する」という信念がある。しかし知事は頭から人を疑ってくる。国際児童
文学館で職員の仕事ぶりを隠し撮りしたのもそう。人は信用されたら頑張る。疑われたら嫌になる。
北京五輪の中国代表の振り付けでは、中国雑技やクラシックバレエの人も含め多くの人に
意見を求めた。全部聞き入れるわけじゃない。でも意見を頭に入れて心をがらがらと揺さぶって、
やはりこっちにしよう、この点は採り入れようと考えた。自分ひとりでは限界があるからだ。
教育も知事ひとりでは何もできない。教育非常事態宣言で示した学力向上などの提言は
正しい。それを誰が実行するのか。現場の先生や教育委員会ではないか。ねぎらうよりたたく
やり方では、がんばっている先生の意欲をそいでしまう。
「ご苦労様。頼むよ。ともにがんばろう」。この姿勢こそ真のリーダーの姿だ。(以上、一部略)
※関連スレ
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