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兵庫県警西宮署は１４日、同県西宮市のマンションに侵入したとして
市消防局指令課勤務の消防士長、中本伊織容疑者（３４）＝同市高座町＝を
住居侵入容疑で現行犯逮捕した。事件の約１時間半前、この部屋の男性（８７）
が１１９番通報で救急搬送され、部屋は留守だった。同署は、中本容疑者が
勤務中に家人の不在を知り、男性宅を狙ったとみている。市内では最近、
１１９番による住民の救急搬送後に空き巣に遭う被害が数件発生しており、
同署は関連も調べる。
調べでは、１４日午前９時２５分ごろ、同市上大市４のマンション１階の
男性宅のベランダに中本容疑者が侵入したのを、近くの女性が目撃。
女性の夫（４３）が、ガラスを割って部屋へ入ろうとする中本容疑者に
近づいたところ逃走したため、夫は約３００メートル追跡して取り押さえ、
署員に引き渡した。
被害者宅は男性と妻の２人暮らし。市消防局によると、午前７時５０分ごろ、
男性の容体が悪くなったと妻から１１９番があり、男性は市内の病院に
搬送された。通報を受けた通信指令室に中本容疑者もいた。前日からの
２４時間勤務で午前９時まで働いたという。
中本容疑者は９２年入局で、今年４月から、通報を受け各消防署に出動を
命じる指令課に勤務していた。同局は「勤務態度はまじめだった」としている。
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