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●町村派分裂、津島派は“クーデター”
自民党の内部崩壊が進んでいる。
5人が乱立する総裁選が10日、告示されたが、最大派閥の町村派では、麻生幹事長
を支持する最高顧問の森元首相と、小池元防衛相を推す中川秀直元幹事長の対立が表面
化。津島派でも派内が3グループに分かれ、麻生、与謝野経財担当相、石原元政調会長
をそれぞれ支援する事態だ。
古賀、山崎両派閥も派内の集約ができず分裂。一方、地方組織からは、票数の扱いを
めぐって「地方軽視」と反発する声が噴出。党内はいまやガタガタだ。
何といっても注目は中川の動向だ。9日夜の都内の会合で「派閥の締め付けをしたら
おしまい。自由闊達(かったつ)に堂々と選ぶ総裁選にすべきだ」と、麻生支持を公言
する森を公然と批判したのである。
中川にとって、森は自身を弟と呼ぶほど親密な関係だけに「中川は政界再編に向け新
党立ち上げを模索しているのではないか」(政界関係者)との見方も出ている。
津島派は若手のクーデターが勃発だ。笹川総務会長や鳩山前法相が麻生支持を、青木
前参院議員会長が与謝野支持を決めたのに対し、当選3回以下の若手議員が石破を擁立。
3分裂の事態となった。
(中略)
政治評論家の浅川博忠氏はこう言う。
「派閥の領袖が本来、候補者になるべきなのにそれがない。不況で企業から集まる金も
減り、求心力もなくなっている。派内に目が行き届かず、バラバラな状況になっている
のはこのためです」
総裁選のお祭り騒ぎが繰り広げられる一方で、結党から53年の自民党はいよいよ“
自壊”が始まった。
(日刊ゲンダイ2008年9月11日掲載)
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