08/09/12 18:20:19 0
戦後の混乱期に起きた帝銀事件で死刑が確定し、無実を訴えながら獄死した
平沢貞通元死刑囚が逮捕前に描き、三木武夫元首相が所蔵していた水彩画が見つかり、
東京都内で開催中の「獄窓の画家・平沢貞通展」で初公開されている。
20代から画家として頭角を現した元死刑囚は、二科展や帝展(現在の日展)に繰り返し入選し、
日本テンペラ画会の会長も務めた。しかし、逮捕後に作品は散逸し、養子の武彦さん(49)が絵の行方を探している。
新たに見つかったのは昭和初期に制作された「不忍池」で、
当時の支援者の紹介で知り合った三木元首相に贈られたとみられる。
武彦さんのホームページを見た元首相の知人から昨年12月、
「元首相から譲り受けた作品がある」と連絡があり、元死刑囚の作品と確認された。
絵の右上には黒く塗りつぶされた個所があり、元死刑囚の逮捕後、
贈呈先として記された元首相の名前が消された可能性があるという。
会場は台東区谷中の「ギャラリーTEN」(電話番号)。
元死刑囚の画歴をたどる初の本格的催しで、逮捕前の作品31点が15日まで、
獄中作品35点が21~28日に展示される。
刑務所から遺族に遺品として引き渡された作品のうち4点も初公開される。
東京高裁に再審請求中の武彦さんは「もう一つの再審請求として、
平沢の画家としての復権を訴えたい」と話している。【伊藤一郎】
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