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>>1のつづき
◆東京ドーム7杯分
放水路を管理する江戸川河川事務所によると、今回の豪雨で、排水機場が処理した水の量は約千百七十万立方㍍。
東京ドーム七杯分に匹敵し、一昨年六月の施設稼働以降、最大の量だったという。
これだけの量の水を処理したが、それでも処理しきれない雨が降ったため、水が下流に流れてしまった。
同事務所の藤井淳夫副所長は「施設の処理能力を上回る想定外の雨が降った。めったにないことだが、
こういったこともある」と話す。
床上浸水などの被害が出たのは、市内でも緑町や一ノ割など、半径約一・三㌔以内に集中している。
この点について、市道路街路課の草野宏文課長は
「こう配が少ない地域で、今回のように一時的に強い雨が降ると、道路の側溝に雨水が流れにくくなって、
あふれてしまう。近くを流れる会之堀川の川幅を広げて水の流れる量を増やす工事をしているが、
まだ未完成なのも影響したのでは」と分析した。
◆自然の力は偉大
商店街にある店の大半が被害を受けた一ノ割商店街振興組合の山崎國夫副理事長(57)は
「自然の力は偉大で、一つの巨大施設(外郭放水路)だけでは被害は防げないということ。
水の流れる仕組みを市全体で考え直してほしい」と話す。
藤井副所長も「河川の整備とともに、雨が地面に染み込みやすいような環境をつくるなど、
総合的な治水対策が必要」と指摘した。
ただし、そうしたシステム作りには膨大な時間と費用がかかるため、市民も「大きな水槽などを用意し、
雨が降った際は、そこに水をためるだけでも効果が違う」(藤井副所長)などの対策も必要となりそうだ。