【研究】 "宇宙の謎解明へ" ビッグバンを人工的に再現する「大型ハドロン衝突型加速器」、初の陽子ビーム周回に成功★2at NEWSPLUS
【研究】 "宇宙の謎解明へ" ビッグバンを人工的に再現する「大型ハドロン衝突型加速器」、初の陽子ビーム周回に成功★2 - 暇つぶし2ch365:名無しさん@九周年
08/09/11 15:17:29 yjPMKZce0
おれニートで暇だから、簡単に説明してみようと思う。
高速の粒子同士を衝突させる事で、超高温、超高密度の状態を作りだすのがこの実験。
すなわちビッグバンが起こった直後の状態を再現するわけ。
その主な目的の一つは重力を発生させる「ヒッグス粒子」を見つけること。

現在の物理学では宇宙で作用する力を原子核内部で働く2つの相互作用と電磁気力、重力の4つに分類している。
それら4つの力は、それぞれに対応した素粒子が媒介していると考えられていて実際に観測もされている。
しかし、重力を媒介する「ヒッグス粒子」だけはいまだに観測されていない。
ヒッグス粒子には空間を歪ませる性質があり、これが重力を発生させていると考えられている。
ヒッグス粒子と相互作用しやすい粒子は重く、ヒッグス粒子と相互作用しにくい粒子は軽くなる。
またヒッグス粒子自身も他のヒッグス粒子と干渉する事で重さを得ていると考えられている。
しかし、ヒッグス粒子は実際に観測されていないので、これらはあくまで予想に過ぎない。
そもそも本当にヒッグス粒子が存在し、重力を媒介しているのか? それを検証するのが実験の目的の一つだ。

ヒッグス粒子の観測は素粒子物理の基礎理論を完成させるための最後の山場と言える。
上手くいけば、これまで予測や予想にすぎなかったものが理論化され、物理学は長足の進歩を遂げる事になるだろう。
しかし、ヒッグス粒子が観測されなかったり、観測されても重さが予想の範囲外だったりすると、これは大変な事になる。
これまで正しいものと考えられていた論文や予想の多くが見直しを迫れられることになり、
場合によっては、より大きな実験設備を建造して、より大掛かりな実験を行うことが必要になってくる。
そうなればこの分野では理論の再構築やさらなる実験のために、数年~数十年単位の停滞が予想される。

ヒッグス粒子の観測は重力のメカニズムを解き明かすための第一歩である。
この分野の研究が進めばいつか……もしかしたら我々が生きているうちに、重力をコントロールすることが可能になるかもしれない。
この実験は素粒子物理の基礎理論を完成させるための山場であると同時に、未来の技術のための一里塚でもあるのだ。


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